1.陽宅三要とは
風水では「陽宅三要」と呼ばれる3つの重要ポイントがあります。
① 門、大門(玄関)
門、大門は家の中と外部との境界になる「玄関」を指します。
気の流入は玄関を通して出入りしますので、家の風水を見るにおいて最も重要になります。
② 房、主房(寝室)
房、主房は主の起居の拠点とされ「寝室」を指します。
心身を休める場所であり、長くとどまりかつ最も無防備になることとから受ける影響は大きくとても重要なポイントとなります。
③ 炉(キッチン)
炉は火を多く利用する「キッチン」を指します。
火が燃焼し、邪悪な気を焼き払い、凶作用を鎮めることから重要なポイントとなります。
(※なお、気を消す点においては浴室・トイレ(水で流す)とも同じです。)
2.玄関の風水
「陽宅三要」の一つでもある玄関は、気が出入りする大切な場所です。
気は玄関から流入し家の様々な所に行きわたり、家族全体の運気はもちろん、金運や財運、ご縁も呼び込み、事業の大成や社会的な成功、子孫繁栄など様々な面で大きな影響を与えます。
運気の流入する玄関が雑然としていたり、埃が被ってしまっているようではいけません。良い気が流入するように、常に整理整頓を心掛け、清潔で明るい玄関を保ってください。
玄関の方位
玄関に最適な方位(八遊星)は生気です。
他に吉方位の天医延年伏位も良いでしょう。
逆に凶方位の絶命五鬼六殺禍害は大きな悪影響を及ぼします。
3.寝室の風水
人生において4分の1の時間を過ごす寝室は「陽宅三要」の一つとして重視され、夫婦仲や健康運に大きく係ってきます。
寝室にはドアの正面で寝ないことや入口に頭を向けないこと、ドアや入口の直線状に頭が来ないこと、ベッドと壁の隙間を開けないことなど風水において気を付けなければいけないことがあります。
寝室の方位
寝室に最適な方位は天医です。
小太極(部屋の中心)から見て天医方位にベッドがあれば尚良しとなります。
凶方位の絶命五鬼六殺禍害は避けなくてはいけませんが、やむを得ない場合は小太極から見た生気や天医の方位で眠るようにすることで、少しでも凶作用を緩和することができます。
夫婦で吉凶方位が異なる場合は、寝室の方位は家の主の本命卦を優先し、小太極はもう一人の吉方位とするなどバランスを取ります。
4.キッチンの風水
火が邪気を燃やすとされるキッチンは「陽宅三要」の重要なポイントでもあり、風水において重要なスペースです。
キッチンが汚れていたり散らかっていたりすると、家の運気を下げることに繋がりますので、常に清潔で綺麗な台所にすることを心掛けてください。
キッチンの方位
健康運や金運を左右し、悪い気を焼き払うキッチンは凶方位の絶命五鬼六殺禍害にあると良いとされます。
逆にキッチンが吉方位の生気天医延年伏位にあると、良い運気が燃やされてしまい凶作用が影響してくるので化殺が必要になります。
5.リビングの風水
家族が集まるリビングルームは家族全員の運気にも係るので、いつも綺麗に清掃し、落ち着いて寛げる空間であるほど良い運気が流れます。
リビングの方位
リビングに適した方位は、活力や元気などを重視するなら生気、リラックスや安定した生活を考えるなら伏位、家族関係を良好に保ち絆を深めるなら延年となります。
もちろん、凶方位は向きません。
なお、吉方位は家の主の本命卦を優先し、ほかの家族は小太極からみて自分の吉方位に座るようにしてください。
6.浴室の風水
風水において浴室は、家の中の悪い気を集めて、水と一緒に流す役目を持ちます。
悪い気をしっかりと流すためにも、浴室は綺麗に清潔に保つようにしてください。
浴槽にお湯や水を張ったままにすることや、じめじめと湿気が漂うような環境は良くなく、悪い気は流れずに残ってしまうことになります。
浴室(バスルーム)の風水の詳細はこちら
浴室の方位
悪い気を流して消してくれる浴室は凶方位の絶命五鬼六殺禍害にあることが重要です。
浴室が吉方位にあると、悪い気で汚れた水が吉方位に溜まっていることになり、また、吉作用が水に流されてしまうことになります。
やむを得ず吉方位に浴室がある場合は、五行の相生または相剋によりしっかりと化殺する必要があります。
7.トイレの風水
トイレは汚物を水で流し去ることから、風水においても凶作用を流す場所と考えます。また、トイレの場合は、悪い気を流すことにより健康運が上昇すると考えられています。
空気がたまりやすいトイレはしっかりと換気を行い、綺麗で清潔に保つ必要があります。
トイレの風水の詳細はこちら
トイレの方位
トイレもバスルーム同様凶方位の絶命五鬼六殺禍害にあると良いとされます。
トイレが吉方位にあると、風水においては金運や財運、発展運、健康運など様々な運気がダウンすると考えられています。
やむを得ずトイレが吉方位にある場合は、しっかりと化殺することで凶作用を抑えることができます。
8.仕事・勉強部屋の風水
仕事・勉強部屋は、方位だけではなく、机の置き場所や本棚の位置をドアの向きや窓の位置も考慮して配置する必要があります。
仕事・勉強部屋の風水の詳細はこちら
仕事・勉強部屋の風水の方位
仕事・勉強部屋は吉方位の生気天医延年伏位にするのが基本です。
凶方位の場合は集中力が欠けたり、仕事や勉学に身が入らず能率も上がりません。
9.家具・家電の風水
風水では部屋の間取りだけではなく、各家具や家電にもその性質によって方位の向き不向きがあります。
吉方位に置くと良い家具家電
- 情報メディア
- パソコン・スマホ・電話ファックス・携帯電話・テレビなど
- オーディオ機器
- オーディオコンポ、スピーカーなど
- 空調機器
- エアコン、扇風機、空気清浄機など
凶方位に置くと良い家具家電
- キッチンの家電(高い熱を出す家電)
- 電子レンジ、炊飯器、電気ポット(湯沸し)など
- ※ストーブも火を使うので凶方位に置く方が良い
- 収納家具
- 箪笥、ラック、ハンガーラック、本棚、ゴミ箱など